
外壁塗装で使用される塗料にはいくつかの種類がありますが、アクリル塗料はかなり古くからある定番の塗料のひとつです。ではこのアクリル塗料の特徴はどこにあるのかというと、まず最も大きなポイントとなるのがその価格の安さです。他の塗料と比べると遥かに安価に外壁塗装ができるようになるため、新築物件などでは比較的よく使用されるという特徴があります。加えて重ね塗りをすることも可能であり、高温になっても変色しづらい、発色が良いといったような特徴もありますから、室内の壁の塗装に使用されることもある塗料です。
その反面、短所として押さえておきたいのは耐用年数が短いことです。6~8年程度使用すると限界を迎えるケースが多いということは、外壁塗装に使用される塗料の中でも最も弱い耐久力しか持っていないということにもなってしまいます。加えて透湿性に優れてしまっているがために塗料を塗った部分にひび割れが生じやすく、数年経過した頃にひび割れが見られるようになるというケースも少なくありません。こうした短所があるうえ、最近はより高性能な塗料が一般に普及してきたということもあって塗り替えの際にはあまり利用されることが無くなってしまっています。
ただ上手く活用することができればその良好なコストパフォーマンスもあって、十分に活躍できる塗料であることは間違いありません。特にモルタル壁などは新築直後は伸縮をするため、安価なアクリル塗料を塗って数年後に塗り直すという活用が考えられます。塗り替えの外壁塗装における性能としては一歩劣るものの、新築時には十分に選択肢になりえるのがアクリル塗料なのです。
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